将来の資金の不安や資産形成のために、投資信託などに興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
投資信託は運用をプロに任せることができるため、初心者の方でも始めやすいのですが、その中でもさらに初心者向きの銘柄なのが「インデックスファンド」です。
インデックスファンドはリスク、運用コストが低いため、初心者の方でも運用しやすいのが特徴です。しかし、インデックスファンドもたくさんの銘柄があるのでどれを選べば良いか分からないというお悩みを抱えている人も多いでしょう。
今回は、初心者の方向けに、インデックスファンドの選び方について詳しく解説していきます。
初心者向けインデックスファンドの選び方

まずは、初心者向けインデックスファンドの選び方について、解説していきます。初心者の場合や運用先の細かい分析やリスクヘッジ、ポートフォリオの形成が難しいと思われます。
そのため、シンプルな基準を作ることがファンド選びのポイントとなります。具体的には、次のような方法が挙げられます。
- 信託報酬で選ぶ
- 純資産額の大きさで選ぶ
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
信託報酬で選ぶ
インデックスファンド選びに迷った場合には「信託報酬」の安いファンドを選びましょう。信託報酬とは、運用している間発生する管理手数料のようなもので、毎年発生するコストです。
投資信託を長期で保有する際には、信託報酬が大きければ大きいほど、運用コストは高くなってしまうので信託報酬は低いに越したことはありません。インデックスファンドは信託報酬が低いですが、その中でもより低いコストの物を選ぶことで、運用にかかる費用を抑えることができるでしょう。
また、インデックスファンド以外のファンドを選ぶ場合でも、信託報酬の年率は非常に重要です。投資信託の中では最も負担が大きくなりやすい手数料ですので注意する必要があります。
純資産総額の大きさで選ぶ
初心者の方でどのインデックスファンドを選んだら良いかわからない方は純資産額にも注目しましょう。
純資産額は、投資信託の資金の合計額です。したがって純資産が多いファンドは、資金が多く集まっているファンドになります。つまり、純資産額を見ることで人気のファンドかどうかが分かるのです。人気のファンドは運用先や信託報酬などのコスト面が良い場合が多いので参考にしてみましょう。逆に、純資産額があまり大きくないファンドは、あまり人気の高くないファンドということになります。
人気が高くないということは、何かしらの条件が良くない可能性が高いです。
中上級者向けインデックスファンドの選び方

次に中級者〜上級者の方向けのインデックスファンドの選び方について解説します。インデックスファンドを選ぶ際には、純資産額や信託報酬も重要ですが、自分の投資目的に合った銘柄を選ぶということも重要になります。
したがって、次のような方法でインデックスファンドを選ぶと良いでしょう。
- リスクヘッジ目的で選ぶ
- ポートフォリオから逆算して選ぶ
リスクヘッジ目的で選ぶ
中〜上級者の方は、リスクに注目して銘柄を選びましょう。 リスクヘッジとは、リスクを予想して対応できる状態を作ることをいいます。代表的なリスクヘッジの方法としては、分散投資が挙げられます。
例えば、日本株式に運用される投資信託を購入したとします。もし、日本の経済状況が悪化してしまった場合に大きな損失となってしまいますが、外国の株式や債券も運用するという方法が利用することで、リスクを軽減することが可能です。
また、もう一つのリスクヘッジの方法としては、購入するタイミングをずらして分散するという方法が挙げられます。
例えば、複数の銘柄を同じ日に購入した場合、もしその後経済危機などの理由で全ての銘柄が暴落してしまうと大きな損失となってしまいます。しかし、購入するタイミングをずらすことで、時間変動によるリスクを抑えることができるのです。
このように、インデックスファンドの購入には、起こりうるリスクを予想してそのリスクに備えられるようにしておくことが望ましいでしょう。
ポートフォリオから逆算して選ぶ
ポートフォリオのバランスを見ながら、インデックスファンドを選ぶという方法もおすすめです。そもそもポートフォリオとは、自分の保有する資産の組み合わせ、比率を表したものになります。
例えば、次のようなポートフォリオを考えてみます。
- 国内株式:50%
- 国内債券:50%
上記の場合には、株式と債券で1:1のバランスが取れているように見えますが、国内に偏っているのがわかります。
この場合に、上記のポートフォリオのバランスをとるということで、国外に投資されているインデックスファンドを選ぶという方法を取ることが望ましいでしょう。
例えば、先ほどの例から、ポートフォリオのバランスを調整したものが次の通りです。
- 国内株式:30%
- 国内債券:30%
- 先進国株式:20%
- 新興国株式:20%
このようにポートフォリオを調整することで、国内、国外に分散投資することができています。また、株式だけでなく、債券も混ぜているのでバランスが良くなっています。
自分の資産と運用状況を確認しながら、目指すポートフォリオを作成できるようにインデックスファンドを選ぶのも有効でしょう。
まとめ
今回は、初心者向けのインデックスファンドの選び方について解説しました。インデックスファンドは初心者の方でも扱いやすく、リスクの少ない商品となっています。銘柄選びに悩んだら、信託報酬や純資産額に注目して人気の銘柄を選ぶようにしましょう。
また、投資の知識がついてきたら、自分のポートフォリオのバランスを見ながら銘柄を選ぶことでより大きなリターンを得られるでしょう。
本記事を参考に、インデックスファンド投資を始めてみてはいかがでしょうか。