資産運用への関心が高まる中で、仕組みが分かりやすい金融商品へのニーズも強まっている。
そこで注目されているのがインデックスファンドであり、近年個人投資家の間で最も支持されている商品の一つとなっている。
本記事では、インデックスファンドのメリット・デメリットを解説していく。
インデックスファンドとは
インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、米国のNYダウのような指数(インデックス)に連動するよう設計された金融商品のことである。
指数そのものに投資すると考えればわかりやすいだろう。
インデックスファンドのメリット
次に、インデックスファンドのメリットについてみていく。様々なメリットがあるが、代表的なものは以下の通りである。
- 取引コストが低い
- 分散投資ができる
- 理解しやすい構造
取引コストや保有コストが低い
インデックスファンドはアクティブファンドと比べると、取引コストや保有コストが低いことがメリットだ。
インデックスファンドの手数料は売買手数料と信託報酬に分けられ、このうち取引コストにあたる売買手数料は無料の場合もあり、他の金融商品と比較すると取引コストは小さい。
また、保有コストである信託報酬は毎日支払うコストではあるものの、インデックスファンドは信託報酬が年率0.1~1%程度の低コストなものが多く、中長期的に保有しても負担にならないメリットがある。
投資において重要な「コスト」で評価するなら、インデックスファンドは金融商品の中でもトップクラスに優れている商品なのである。
分散投資ができる
インデックスファンドは簡単に分散投資ができるため、リスク分散しやすい商品だ。
インデックスファンドは指数に連動するように設計された商品であるため、多数の銘柄に分散投資をした状態と同じになる。
例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドを買った場合は、日経平均株価を構成する225銘柄に分散をしたことと同じ投資効果を持つ。
手軽に数百以上の個別株に分散投資するのと同じ効果が得られる点は、インデックスファンドの大きな強みと言えるだろう。
理解しやすい構造
インデックスファンドは投資初心者でも理解しやすい商品になっている。
インデックスファンドは指数と連動するように設計されたシンプルな商品である。日経平均株価やTOPIX、NYダウなどメジャーな株式指数はニュースで毎日報道されているため、これらの価格に連動するインデックスファンドは投資をする上で身近だと言えるだろう。
アクティブファンドやヘッジファンドと比較すると理解しやすい商品構造であるため、個人投資家がアプローチしやすい商品だ。
インデックスファンドのデメリット
インデックスファンドのメリットを確認したところで、デメリットについても解説していく。
短期的には大きなリターンが期待できない
インデックスファンド投資では、短期的には大きなリターンを得ることが難しいというデメリットがある。
分散投資によってリスクを抑えている一方で、個別株やアクティブファンドに投資するよりはリターンを期待することできない。
インデックスファンド投資は、短期的な収益獲得に向いていない点に留意が必要だ。
長期目線での運用コスト
インデックスファンドは中長期的に投資する商品として人気であるが、運用コストが低いとは言え、長く持ち続けるほど信託報酬を支払い続けることになる。
もちろん期待しているリターンがコストを上回れば保有し続ける価値はあるが、中長期保有が前提とはいえ、利益確定のタイミングを誤れば、反対に赤字商品となり得る点には注意が必要だ。
まとめ
この記事ではインデックスファンド投資のメリット・デメリットをお伝えした。
インデックスファンドは分散投資効果や低コスト運用が可能であることから、近年注目されている商品だが、デメリットもしっかり認識しておく必要がある。
その上でなおメリットを感じる方は、ポートフォリオに組み入れてはいかがだろうか。
また、資産運用に関して疑問や不安の残る方は資産運用アドバイザーに相談することをおすすめする。
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