将来の資金の不安から、株式投資を検討する方も多いのではないのでしょうか。
株式投資では大きなリターンも期待できます。
例えば、1,000万円を運用した場合でも年間で数十万円以上の利益が期待できます。
しかし、株式投資はリスクもあります。リスクを考えながら運用しなければ自分の許容できない損失を抱えてしまうことになりかねません。
今回は、株式投資で1,000万円を運用した場合の利益や注意点について、解説していきます。
株式投資で1,000万円運用するときの利益例
株式投資で1,000万円運用した場合の利益はどのくらいになるのでしょうか。
株式投資は運用方法によって年間の利益が大きく異なります。
そのため、それぞれの運用方法で利益額を計算する必要があります。
今回は、次の3通りの運用方法で運用した場合の利益額の目安について解説していきます。
- 積極的な運用をした場合
- 保守的に運用した場合
- 配当を目的に運用した場合
それでは、それぞれの運用方法ごとの利益例について、確認していきましょう。
積極的に運用した場合
積極的に運用する場合は、株価の大幅な値上がりを狙うキャピタルゲイン目的の運用中心になります。
そのため、株価の変動が大きい銘柄を選ぶ必要があるでしょう。
キャピタルゲインを中心とした運用の場合は株価変動が大きい銘柄を運用するため、ある程度のリスクも考慮する必要があります。
しかし、大きなリターンも期待できるため、年間10%以上の利益が得られる可能性もあります。
さらに、運用益も投資に回した場合は複利の効果が得られます。
年間利回りが10%で1,000万円の投資金を15年間運用した場合、およそ4,177万円まで増えることとなります。
保守的に運用した場合
保守的な運用をした場合は、株価変動の少ない銘柄や配当金、株主優待銘柄を中心に運用することとなります。
リスクの少ない銘柄を中心に運用することになるので、含み損も少ないですが、得られるリターンも当然少なくなります。
また、保守的な運用の場合は年間3%〜5%程度の利益が見込める運用となるでしょう。
年間3%の運用利回りで複利的な運用をし、15年間運用した場合には、1,000万円の運用資金が約1,557万円まで増えることになります。
配当を目的に運用した場合
配当を目的に株式投資をした場合のメインの利益は、年に数回受け取ることのできる「配当金」です。
配当金を目的に運用した場合には個別銘柄の成長性以外にも「配当利回り」がどのくらいかに注目して運用銘柄を選択することとなります。
高配当銘柄に投資した場合は5%前後の配当金が期待できます。
そのため、1,000万円を運用した場合の年間の利益は50万円となります。
また、配当金を目的にした投資の場合、含み損が出ても配当金によってトータル収支がプラスになるメリットもあります。
加えて、配当金目的の投資でも複利の効果が得られます。
例えば、年間5%の配当金で運用し15年間運用した場合には1,000万円の資金が2,000万円以上に増えます。
このように、配当を目的に複利運用することで、長期的な資産増加が期待できます。
株式投資で1,000万円運用するときの注意点
株式投資では、運用方法によって利益が変わるということを説明しました。
ここからは、株式投資で1,000万円を運用する際の注意点について解説していきます。
株式投資はリスクのある投資です。
そのため、損失が出る可能性があるということを常に考えて運用しなければいけません。
具体的には以下の点に注意しながら運用しましょう。
- リスクヘッジを行なっているか
- 運用コストを考慮しているか
- プロの意見を聞いているか
それでは、それぞれの注意点について、詳しく確認していきましょう。
リスクヘッジを行っているか
株式投資で1,000万円を運用した場合には損失に対するリスクをどれだけ抑えられるのかというのも重要になります。
例えば、1,000万円の運用資金を一つの銘柄に集中して投資した場合に、その銘柄が暴落してしまうと大きな損失を抱えてしまうこととなります。
そのため、運用銘柄に対するリスクヘッジは必要です。
最も行われるリスクヘッジの方法としては、分散投資が挙げられます。
分散投資では、銘柄の分散、時間の分散の2パターンの分散方法があります。
銘柄の分散の場合には、それぞれ違う銘柄に分散をします。
例えば、飲食業の銘柄とIT系の銘柄のように業種も分散するとそれぞれのリスクに対応しやすくなります。
一方、時間の分散の場合には購入時期を分散することで時間的なリスクを抑えることができます。
同じ銘柄でも一度に複数購入するよりも時期を分けて購入することで価格のバラツキを減らすことができます。
積立投資信託などで利用される手法のドルコスト平均法はこの理論に基づいて運用されています。
このように、方法は様々ですが、リスクヘッジすることによって大きな損失を抑えることができます。
運用コストを考慮しているか
株式を運用するためには運用の手数料がかかります。
例えば、購入時や売却時に取引手数料として数百円〜数千円程度の手数料を支払います。証券会社やIFAと取引している場合は数万円〜数十万円になることもあるでしょう。
また、配当金や売却益などの利益が出た場合には20.315%の所得税、住民税がかかります。 そのため、株式運用で出た利益がそのまま自分の手元に入ってくるという訳ではない点に注意が必要です。
さらに、取引手数料に関しては、利益が出なくても発生するので注意しましょう。もし、株式投資にかかる運用コストを少しでも抑えたいという場合にはNISAなどの非課税枠を利用して運用するのがおすすめです。
プロの意見を聞いているか
株式投資で運用する場合には、自分だけで判断してしまうと損失を抱える可能性があります。
株価の暴落は個人では予想しきれないこともあります。
さらに、株価の暴落や急騰は機関投資家や海外投資家の大口投資家の影響を受けやすいので、個人投資家が予想するのが難しいです。
上記のようなリスクを減らすためには、プロに相談するという方法が有効です。
プロの意見を聞くことにより、自分の銘柄選定が正しいか、自分のリスク許容度に合った運用方法を取っているかなどを客観的に判断してもらえます。
IFAであれば客観的で中立的なアドバイスを提供してくれるので、プロに相談される場合はIFAに相談されることをおすすめします。
まとめ
今回は、株式投資で1,000万円運用した場合の利益や運用の際の注意点について解説した。
1,000万円は大きな金額であるため、慎重に投資判断を下す方が多いはずだ。
しっかりと自分で分析したり、プロなどの第3者にアドバイスを受けたりして、運用の成果を高めていくと良いだろう。
特に不安や疑問の多い方は「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。
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