- 仕組債投資はどのような人におすすめなのか
- 仕組債投資をおすすめできない人はどのような人なのか
仕組債は、一般の債券にはない特別な「仕組み」をもつ債券です。スワップやオプションなど、デリバティブ(金融派生商品)を利用して、投資家や発行者のニーズに合ったキャッシュフローを生み出す構造になっています。
この仕組みによって、満期やクーポン(利子)、償還金などを投資家や発行者のニーズに合わせて比較的自由に設定できるのが仕組債の特徴です。
しかし、仕組債には特有のリスクがあり、事前に定められた条件に基づきクーポン(利子)が決定されるので、条件次第では、元本割れなどの損失を被る可能性のある金融商品です。
仕組債はハイリスクハイリターンの金融商品であるため、仕組債投資をおすすめできる人、おすすめできない人を解説していきます。
仕組債投資をおすすめできる人
仕組債はハイリスクハイリターンの金融商品であると同時に、その商品内容が複雑で難しいという特徴があります。
これらの特徴を踏まえて、ポイント別に仕組債投資をおすすめできる人を説明します。
金融商品に明るい人
仕組債を含めて各種金融商品を熟知し、資産運用経験が豊富な人には、おすすめできる金融商品です。
仕組債は株式・金利・為替などの仕組みがわかっていないと、商品の特徴やそのリスクを把握することは困難であり、金融商品に明るい人であれば問題ありません。
説明書を隅々まで読み込む人
仕組債は複雑な金融商品のため、それぞれ確認して押さえるべきポイントがたくさんあります。
例えば、次のような条件を確認する必要があります。
- 期間
- 利率
- 利払期日
- 発行者
- 参照指数(銘柄)
- 最終評価日
- 最終償還期日(満期償還日)
- 早期償還
- 早期償還判定日
- 早期償還判定水準
- 償還額
- ノックイン事由
- ノックイン判定水準
商品によってはこれ以外の項目も多数確認する必要があります。
そのため、仕組債の商品内容を理解するために、説明書を隅々まで読むことに抵抗のない方におすすめできます。
高い利回りを追求する人
リスクをとってでも、ハイリターンを狙いたいという人には、仕組債はおすすめです。
仕組債は一般的な債券以上のハイリターンが期待できるからです。
仕組債の特有のリスクをとる代わりに、短期間で資産を増やしたい人などは、仕組債の購入を検討してみる価値はあります。
信頼できる担当者がいる人
仕組債は商品の構造上が複雑になっています。
投資経験が豊富で、金融商品に明るい人であっても、当該仕組債の商品特性に関して誤った解釈をしてしまうケースが全くないとは言い切れません。
そのような際にサポートしてくれる、信頼できるパートナーやアドバイザーがいると安心です。
仕組債投資をおすすめできない人
反対に、仕組債投資をおすすめできない人の特徴をお伝えします。
投資初心者の人
例えば、これから資産運用を始めてみようと考えている方、株取引や投資信託を購入したばかりの投資初心者の人には、仕組債投資はおすすめできません。
仕組債はハイリスクハイリターンな金融商品です。
投資初心者の方は、投資当初は「資産を減らしたくない」と考える傾向があり、上場株式や投資信託など分かりやすい商品での運用が良いでしょう。
リスクを深く考慮しない人
一般的な債券とは異なり、仕組債は付帯されているデリバティブのリスクが存在しますので、リスクを深く考えない人には、仕組債をおすすめできません。
高いクーポンにだけ着目してしまい、内包されているリスクに留意できない人は、その時点で適切な商品選びをしていないことになります。
リスクをしっかり考慮できる人が、仕組債などのハイリスクハイリターンの商品に向いています。
まとめ
今回は、仕組債投資をおすすめできる人、おすすめできない人について解説した。
仕組債は証券会社で購入することもできるが、中立的なアドバイスを受けながら商品を選択できるという理由から、「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。
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