中西 浩弥様

IFAの皆様に、それぞれのキャリアや投資に関する考え方、日々の業務についてをインタビューする連載コラム。

今回のIFA個人インタビューは、中西 浩弥様です。

何の基盤も持たず、証券会社時代からついてきてくれたお客様が3名という状態でIFAに転じた中西さん。自身のIFAビジネス軌道に乗るまで、どのようにしてお客様との関係を構築したのか、伺いたいと思います。

目次

金融業界を選んだきっかけを教えてください。

単純な理由ですが、収入面で魅力があったからです。そのため就職活動も証券会社しか受けませんでした。ちょうど堀江貴文さんが注目を集めていた時期と重なったので、証券会社に対する憧憬があったのだと思います。

なぜIFAに転職したのですか。

きっかけは、知り合いの経営者から「IFAという仕事があって、弊社も金融商品仲介業の設立に参画しようとしているので入らないか」と誘って頂いたことがきっかけです。

証券会社で6年、生命保険会社で3年ほど勤めたのですが、声をかけて頂くまでIFAの存在を知りませんでした。結局、その知人に誘って頂いた金融商品仲介業者には入社しませんでしたが、その方から弊社の会長を紹介していただきました。

前職の保険会社も仕事自体は充実していたのですが、保険会社は常に新規のお客様を見つける必要があります。法人の事業保険など常に新しい案件を探さなければなりません。新規のお客様を開拓するほど、個々のお客様との関係が希薄化してしまうという問題があり、そこに疑問を持つようになり、資産運用・保険商品を通じてお客様に寄り添った提案ができるIFAに魅力を感じるようになったのです。

CSアセットへの所属を決めた理由は何でしたか。

保険代理店としての業務ができるからです。金融商品仲介業者の多くは有価証券しか扱っておらず、また自分自身、証券会社を辞めて時間も経っていたので、保険商品を扱える弊社に決めました。

アドバイスの基本的なスタンスについて教えて下さい。

売買手数料は頂かず、残高ベースでフィーを頂いているので、短期売買のご提案はしません。セミナーを開催して「貯蓄から資産形成へ」の啓蒙活動をしています。

やはりお客様から信頼していただいた時に、この仕事のやりがいを感じます。常にお客様から信頼していただける存在でありたいと思います。

メインのお客様はどのような方々ですか。

若い方から法人オーナーの方まで幅広いお客様を担当させてもらっています。したがって資産形成層から富裕層までさまざまです。

証券会社時代のお客様で、引き続きこちらでもお取引いただいている方は3名だけでしたので、転職直後は結構厳しい状況でした。顧客基盤が全く無かったのに加えて、お客様からいただく報酬体系がフィーベースだったので、預かり資産がある程度積み上がるまで苦労しました。食べていけるようになるまで4年くらいかかりました。

お客様から寄せられる相談内容はどのようなものが多いのですか。

これも幅広いですね。株式投資をはじめとした有価証券運用や保険加入の相談だけでなく、税金や不動産に関することなども聞かれます。IFAの場合、どちらかというと資産運用に関する知識が求められると思いがちですが、資産に関する幅広い知見が求められることを実感しています。

印象深い案件はありますか。

お取引を始めた当初は1000万円をお預かりしたお客様から、億単位の資産を任された時です。

弊社はコミッションベースではなくフィーベースで報酬を頂戴しており、一度ポートフォリオを組んだ後はリバランスのご提案と運用状況のご報告、あとはお客様との信頼構築で数カ月に1度の割合で訪問させていただくのですが、プロダクトプッシュはしないので、そこを気に入っていただき、億単位の資金を入金していただきました。

この時、会社の方針や自分のやり方は間違っていなかったのだと、自信が持てるようになりました。

今後の金融業界は、どうなると思いますか。

対面の営業担当者はかなり淘汰されるでしょう。証券会社も銀行も、あるいは保険会社も、営業担当者の数は今の半分以下になると見ています。

その時、生き残れる人と生き残れない人との違いは何でしょうか。

正しいことをする人が生き残ると思います。私たちのビジネス領域に関して申し上げると、お客様にアドバイザーとしての価値を見極めていただき、それに見合った報酬を支払ってもらえるアドバイザーということになります。自分が少しでも高い報酬を得たいからといって、プロダクトプッシュ型の提案をするようなアドバイザーは、徐々に自然淘汰されるのではないかと考えています。

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